「しみん基金・こうべ」を支える会（あじさい基金）趣意書

　阪神淡路大震災以降、ＮＰＯ・ＮＧＯの活動の社会的役割が評価されるようになり、社会の重要なセクターとして位置づけられるようになってきました。１９９８年の「特定非営利活動促進法」の施行は、その流れを確実なものにしています。

　私達が生活する社会を構成するのは市民であり、どのような社会を作り上げていくのかを決めるのは市民であり、それを担うのも市民です。公共領域の活動は行政の専属であるという捉え方はすでに時代遅れとなりつつあり、市民活動の活性化こそ、「協働と参画」実現の基本であると思います。

神戸でも多くのＮPＯ・ＮＧＯが各方面で活躍しており、もはやそれらの活動なしに市民生活の向上は考えられません。しかし、その財政は厳しい状況にあり、その活動を支えるためには自主財源や公的援助だけでなく、一人一人の〈思い〉から出発した資金も極めて重要であるといえます。

私たち神戸市職員も一人の市民として、自由な意思で市民活動に関わっていきたいと考えており、その一つの形として市民活動への資金的な面でサポートし、具体的に活動を支えていきたいと思います。そこで、この度、ＮＰＯ・ＮＧＯの活動を支援する基金（「しみん・基金こうべ」を支える会＝あじさい基金）を創設することにしました。

具体的には、ＮＰＯ・ＮＧＯ活動を支えるために創設された「しみん基金・こうべ」に「あじさい基金」を設け、そこに１口１ヶ月２００円（コーヒー１杯より安い金額）で給与からの天引きにより集めた会費を寄付する形をとります。助成団体の決定等は「しみん基金・こうべ」に委ねますが、寄付者の意向が反映されるシステムをとります。

このことにより、目に見える形で市民活動への援助が出来ますし、それらの取り組みを通じて、職員のＮＰＯ・ＮＧＯ活動への理解を深め、真の協働と参画の市政実現に寄与することが出来るものと思います。

多くの皆さんのご協力をお願いする次第です。

２００３年８月１日

呼びかけ人代表　

觜本　郁　　（東灘区役所）　　　　　

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アジサイは、小さな花びらがいくつも集まることによって大きく美しい花を形作り、その花は群生することによって更に美しさが引き立ちます。この基金の性格を表現するものとして、この基金の通称を「あじさい基金」としたいと思います。

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